ノーコード ラボ

NoCode 関連のツールの紹介、使い方などをやさしく説明しています。Chatbot の運用実験は終了しました。ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。

Bubble のサービスが終了してしまったら、Bubble で作成した Webアプリはどうなるのか?

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先週の土曜日(2020/01/25)、NoCoders Meetup にて、LT をさせていただきました。 楽しい会を開いていただいた Sho Tさん、及び、参加された全ての皆さま、ありがとうございました!

nocoders-japan.connpass.com

交流会やその後に、何人かの方とお話しさせていただきました。 私がお話しした中で最もウケが良かったのは表題の件だと思いましたので、少し深堀したいと思います。

Parse の買収 → サービス終了 について

Parse というサービスを覚えている方いらっしゃいますでしょうか?

モバイル向けのバックエンドサービス「BaaS」としては、2013年当時、最も有名なサービスでした。 対抗サービスは今では有名な Firebase でしたが、当時は伸び始めてきたばかりであり、Parse の後塵を排しているような状態でした。

2013年4月に Parse は Facebook に買収されます。

Parse は Facebook 庇護下で機能を増やして順調に伸びているように思えましたが、2015年8月に Parse の CEO であったイリヤ・スクハールが Facebook を去ります。

その後、2016年1月に Parse サービス終了のアナウンスがありました。サービス終了は 2017年1月の予定。 サービス移行猶予は1年間という状況です。

Parse のユーザーにとっては寝耳に水です。 Parse が使えなくなったら、ユーザーが利用しているアプリも動かなくなります。 当然ですが、大騒ぎになりました。

ユーザーは移行先を探します。恐らく多くのユーザーはここで Firebase に移ったことでしょう。Firebase にとっては追い風となりました。 しかしながら、Parse と Firebase ではお互いにサポートしている機能にも違いがありました。移行作業はなかなか大変だったのではないかと思います。

また、Parse はソースコードをオープンにするということもこの時行いました。 Parse Server をホスティングするサービスなども出てきましたし、自分でサーバを立てることもできましたので、それらを利用することで Parse のまま利用することができました。

参考: jp.techcrunch.com

Bubble の場合は?

Bubble の FAQ には次の文章があります。

Finally, we want to make sure you feel secure about building on the Bubble platform, so, although we plan to be around for a very long time, here's our guarantee: if for some reason we ever have to close down shop, we will release the Bubble source code under an open-source license so that you can set up your own Bubble server and keep your app running.

Google 翻訳:

最後に、Bubbleプラットフォームでの構築について安心していただけるようにするため、非常に長い間使用する予定ですが、ここに保証があります:何らかの理由で店を閉鎖しなければならない場合は、リリースします独自のバブルサーバーをセットアップし、アプリを実行し続けることができるように、オープンソースライセンスの下でのバブルソースコード。

DeepL 翻訳: 2020/06/16 追加

最後に、私たちはあなたがバブルプラットフォーム上で構築することを安心していただけるようにしたいと考えていますので、私たちは非常に長い間存在する予定ですが、ここに私たちの保証があります:何らかの理由で私たちが店舗を閉鎖しなければならなくなった場合、私たちはオープンソースライセンスの下でバブルのソースコードをリリースします。


なんらかの理由で Bubble を続けられなくなった場合、Bubble をオープンソースとして公開するということを保証しています。

仮に Bubble がなんらかの理由で継続不可となった場合、ユーザーとしては Parse の時のように移行先を探すと思いますが、今のところ、Bubble の代替になりそうなサービスはないと思います。 そのため、Bubble サーバーを自分で立てるか、誰かがホスティングしてくれたサーバに乗っかるかを選択すると思います。

いずれにせよ、Bubble で作った Webアプリは Bubble がサービス終了してしまったとしても生き続けることができるということです。

こういったことを保証しているサービスは、私は Bubble 以外には知りません。 この保証は事業継続性の観点から言っても、非常に重要な保証であり、当ブログで Bubble を推す強い理由になっています。

今後、NoCode ツールが突然死したら?

先日、AppSheet が Google に買収されました。

また、本日(2020/01/28)、Google 自身が開発していた「App Maker」の提供を終了することをアナウンスしています。

www.itmedia.co.jp

今後、NoCode が流行れば流行るほど、買収やサービス終了という話は続々と出てくると思います。

あなたが使っているその NoCode ツールが突然死したとしても、あなたの Webアプリは事業継続できますか?