Adalo とは?
Adalo という no-code のツールをご存じでしょうか?
このブログで過去に登場した Glide に少し似ていて、このプラットフォームを利用すれば、コードを記述せずに Webアプリやネイティブのモバイルアプリ(Android, iOS)を作ることができます。
今回は、モバイルアプリの作成に絞ってご紹介いたしますね。
物は試し、とりあえずアカウントを作ってみましょう!
テンプレートは6種類
Adalo でアカウントを作成すると、早速アプリを作り始めることができます。
今回はモバイルアプリを選択しますが、モバイルアプリのテンプレートは以下の6種類準備されています。
- Directory(リストの表示)
- Ordering(食品のデリバリー)
- To-Do List(ToDoリスト)
- Chat(チャット)
- Appointments((オンライン)レッスン)
- Coaching(コーチング)
です。
それぞれ、テンプレート通りの利用方法であれば、内容を少し変更するだけで利用できるようになっています。
今回は、Directory を例に取り上げたいと思います。
以前 Glide を取り上げた際、(参照:Glide アプリを動かしてみよう!)都内の美術館・博物館を検索するアプリを試作してみました。
同様のアプリを、Adalo の Directory テンプレートを利用して作成してみます。
実際にアプリを作ってみよう
Adalo でアカウントを作成すると、すぐにアプリを作り始めることができます。
今回はモバイルアプリなのでNative Mobile Appを選択し、次にTemplateではDirectoryを選択します。Brandingではアプリ名とテーマカラーを決めると、アプリ作成のメイン画面となります。
テンプレートの状態だと、デートに飽きつつある2人のための、デートプランのアプリになっています。
アプリの作りとしては、トップ画面、ログイン関係画面、カテゴリの種類を選択するホーム画面、カテゴリごとのリスト画面、詳細画面、お気に入りリスト、プロフィール画面、プロフィールの編集画面になります。
こちらを、都内の美術館・博物館の内容に合わせて変更していきます。
画面上の見た目は、自分が実現したいアプリに合わせて変えるだけなので、それほど難しいことはないと思います。
肝となるのは、データベース。
まずは、Dates というデータベースを、博物館と美術館のものに更新します。
Database アイコンからテーブルを選択し、Views/Edit Records を選択します。
こちらを、適宜更新します。元々 Relationship が設定されている項目は、自動的にその変更内容が反映されたりします(今回の場合、Category)。
操作自体は簡単ですが、普段からデータベースをある程度扱っている人でないと、適切なデータベースを作ることは難しいかもしれません。
ここが、Glide と違うところですね。
Glide は表をアプリ形式に自動的に表示するイメージでしたが、Adalo は自分が表現したいアプリに合わせてデータベースを構築する必要があります。
今回のアプリでは、Categories と Dates のテーブルを変更しました。
まず、Categories の Name を美術館と博物館のみに変更します。
Dates は、美術館と博物館のリストに変更します。
そのあと、PREVIEW でアプリの画面を確認してみるとこのようになりました。
表示項目はテンプレートアプリのままなので、必要に応じて画面の要素も変更していくと、好きな項目を表示することができます。
他サービスとの連携
Adaloは、現在のところZapier(他サービスとの連携仲介機能)、Stripe(支払い)、Mixpanel(アクセス解析)との連携が可能になっています。
また、AirtableのようにAPIを利用できるサービスであれば、APIを通じて連携することができます。ただし、APIを使うには有料プランにアップグレードする必要があるようです。
ユーザー管理もGoogleなどとの連携はなくて独自ですし、他サービスとの連携はまだまだこれから、といった印象です。
価格
気になる利用料ですが、月額$200、$50、無料の3プランになっています。
無料のプランでは、アプリケーションの数は制限されていませんが、Adaloドメインを使用し、Adalo のブランド表記、アプリごとのデータ量が50行まで、となっています。
よって、実際のビジネスに利用できるのは$50のプランからではないかと思います。まずは無料のプランでどこまでできるか試してみて、実際に判断すると良いでしょう。
まとめ
Adalo では、コードを書くことなしに、簡単にアプリを作ることができました。
ただし、この「簡単」は、ある程度アプリ作成(少なくともデータテーブル間の関係を理解できる)に馴染みがある方にとっての「簡単」です。
全くの素人が Adalo を使用してアプリを作成するには、少しハードルが高いかもしれません。
しかし逆に言えば、ある程度の素養があって、アプリのアイディアがある。かつコードを自分で書くのは難しい・・・という方にとっては非常に強力なツールになります。
このブログで良く紹介している bubble よりは扱いが簡単だと感じましたので、テンプレートの改変程度で十分、と感じる方は試してみてはいかがでしょうか?