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Bubbleの新料金プランについて(2023/05/01~適用開始)

みなさん、こんにちは!

今回は、2023年5月1日から適用されているBubbleの新たな料金プランについてご紹介します!既存アプリの取り扱いについても ご紹介しますので、ぜひ最後までご一読ください。

1. Bubbleの新料金プラン(2023年5月1日から)

新料金プランではFreeStarterGrowthTeamCustomというプランが用意されており、以前のプランより少し料金が高くなっているプランがほとんどです。Productionプランについては大幅な転換があったようですね。

※出典:https://bubble.io/blog/2023-pricing-updates/

※参考:以前までの料金プラン

※出典:https://bubble.io/pricing

新料金プランの適用は2023年5月1日ですので、現在は既に適用済みとなっていますが、それ以前の既存アプリに関しては、最長2024年10月1日まで旧プランを継続するか(最大10%増額)、新しいプランのいずれかに変更するかを2023年4月30日まで選択することができました。

旧プランを継続した場合、18か月のレガシー期間の終了日(2024年10月1日)をもって、すべてのアプリは新料金プランへ移行されます。

新料金プランの詳細

bubble.io

2. 新料金プランのポイント

新料金プランの変更ポイントは容量の計測方法の変更で、これまでのサーバー容量での計測から「ワークロード(Workload)」単位での計測に変更されたことです。

2.1. ワークロード(Workload)とは

ワークロード(Workload)とは、アプリが実行されるときに行うすべての基本的な活動を定量化する指標です。ワークロードの対象となる活動は、Bubbleで行うデータベース操作、ワークフロー、Webインタラクションなど、Bubbleアプリが実行する様々な活動です。

2.2. ワークロードユニット(WU)について

各プランには使用できるワークロードユニット(WU)が設定されています。ほどんどのアプリの場合、プランに含まれるWUで問題なく動作しますが、設定量を超えることが想定される場合の対応としては、(1)「ワークロードティア(Workload Tier)」(料金プランとは別のサブスクリプションワークロード)を事前に購入しておく、(2)超過分を事後支払いする、(3)超過が発生しないようアプリを制限する、の3パターンがあります。

これまでサーバー容量が設定量に近づくとサーバーの速度制限をするなどの方法でアプリが制限されてきたことから、動作の重さはBubbleの重大な問題点の1つでした。これからは改善が期待できるかもしれません。

2.3. ワークロード Tiers について

基本的には各プランで十分なWUが設定されていますが、もしも加入しているプラン以上のWU消費が想定される場合は、Tiers を購入することでWUを追加することができます。

プランの設定を超過が発生しないように制限している場合(Overages: Disabled)は、プランのWUの上限を超えることができないため、それ以上Bubbleアプリが動作しなくなるということに注意してください。

お金はかかってしまいますが、アプリの動作を維持するためには、必要に応じて Overages: enable に設定しておくことをおすすめします。 なお、enable にしたときの価格は各プラン(Tier)によって異なります。

※出典:https://manual.bubble.io/account-and-marketplace/account-and-billing/pricing-plans/plans-and-billing#workload-tiers

3. 新料金プランへの適応のポイント

適切な料金プランを選択するには自分のアプリのワークロード量を把握するのがポイントです。新料金プランの適用までは18か月の移行期間があるので、その期間で適切なプランを選択できるようにしましょう。

自分のアプリのワークロードはダッシュボードから確認することができます。 Bubbleアプリのエディターにログインし、Logsタブ>「App Metrics」でワークロード総量と、総量における活動カテゴリごとの割合を確認できます。

出典:https://bubble.io/blog/what-is-workload/

自分のアプリのワークロードを把握したら、プランの容量と比較して最適なプランを選択してください。

4. 参考リンク

以下はBubble提供の新料金プランに関するドキュメントとなっていますので、プラン選定の判断材料として、ご参考ください。

・ワークロードの詳しい紹介と損益分岐点の分析(費用対効果の高いプランを選ぶには?)

bubble.io

・サブスクリプションプランナー(ワークロード量から最適なサブスクリプションを試算)

bubble.io

・Bubbleドキュメント(プランと請求)

manual.bubble.io

・Bubbleドキュメント(価格とWorkload)

manual.bubble.io

今回は、この5月から適用されたBubbleの新料金プランについて、ご紹介しました!

新たなプランは開発者側にとって少なからず影響をもたらしますが、適切なプラン選択で必要な機能と予算をバランス良く組み合わせることができるといいですね。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!