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BubbleでAlgoliaを使って検索してみよう!

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BubbleでAlgoliaを使って検索してみよう!

こんにちは!Bubbleでノーコードライフを楽しんでいますか?

早速ですが、今回はBubbleでAlgoliaを使ってみましょう!!

Algoliaとは?

Algoliaをご存知でしょうか?
簡単にいうと、検索機能を実現してくれるSaaS型の検索実装サービスです。
様々なプログラミング用のAPIが用意されています。
全文検索がリアルタイムで検索できるようになります。しかも高速です!

Bubbleでももちろん検索は可能です。
当ブログでも検索機能について触れてきました。

blog.nocodelab.jp

blog.nocodelab.jp

しかし、searchboxは制約があったり、Bubbleでは日本語で検索となるとfilterを使う必要があり、filterはクライアントサイドの処理のため、検索件数が多ければ多いほど時間がかかってしまうことがあり、使いづらい場合があります。

そこで、蛇の道は蛇、Algoliaに検索機能をおまかせしてみましょう!

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Algoliaの準備をしよう

Bubbleに入る前に、Algoliaの設定からしていきましょう。

アカウントを作ろう

まず、Algoliaのアカウントを作りましょう。

https://www.algolia.com/

Algoliaは初めは14日間トライアル期間があります。
その後は無料・有料プランがありますが、1か月あたりの検索回数、レコード数により決まります。お試しなので、もちろん無料で十分です。多く検索される場合は、有料にする必要がありそうですね。

インデックスを作ろう

アカウントを作成したら、インデックスを作ります。

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ここではtest_bubbleとしました。
1つの検索対象データに対して1インデックスです。

本来インデックスを作成したら、検索対象データを入れますが、Bubbleで入力されたデータを検索データにしたいので、ここではインデックス作成のみまでにします。
ちなみに、検索データを入れるには、手動(JSON)、CSVファイルアップロード、APIからデータを入れることができます。固定データを検索する場合は、予めこれらの方法からデータを入れておきましょう。

API Keyを確認しよう

BubbleからAlgoliaを使用するためにAPIKeyが必要になります。

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「Application ID」、「Search Only API Key」、「Admin API Key」がBubbleの設定で必要になります。

Algoliaプラグインをインストールしよう

では、AlgoliaをBubbleで使用するために準備していきましょう!

BubbleにAlgoliaのプラグインがあるので、そちらをインストールします。

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今回は、下の「Algolia Search V2.0」を使用します。
しかしこのプラグイン、すみません、残念ながら有料です!!お試し期間があれば良いのにと思いますよね。
有料プラグインはBubbleも無料プランだとサブスクリプションでは買えず、買取のみとなります。

ちなみに、プラグインを使わなくても、下のチェックボックスをチェックしたらβ版ですがBubbleの機能の一部としてAlgoliaが使用できるようになるようです。

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ただし、Professionalプラン以上です。 Professionalプランとなるとさらに敷居が高くはなってしまいますので、今回はプラグインの利用で説明していきます!

プラグインの設定をしよう

プラグインをインストールしたら、APIKeyの設定を行います。

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設定値は、以下のように設定してください。

プラグイン Algoliaでの名称
api_key Application ID
api_id Search Only API Key
X-Algolia-API-Key Application ID
X-Algolia-Application-Id Admin API Key

プラグインでは-Devもありますので、リリースと開発用のデータを分ける場合は、Devと使い分けた方が良いでしょう。
また、「X-Algolia~」はAlgoliaのデータを更新する場合に設定が必要なので、もし検索しか行わない場合は設定不要です。

サンプルを作ってみよう

実際にAlgoliaを触ってみましょう。

今回のサンプルは、募集するサイトの設定で、募集検索する画面を作成します。 データはBubbleで登録したものとし、BubbleとAlgoliaの検索だけでなく、更新系も行います。
あくまでもサンプルですので、仕様やデザインに関しては大目にみてください。

サンプルは以下の2画面を用意します。

1.検索画面:募集検索・新規登録を行う

2.編集画面:募集更新・削除を行う

検索画面から編集画面に遷移可能にします。

サンプルサイトはこちら↓

https://napwa.bubbleapps.io/algolia-sample

「NoCode」で検索するとデータが表示されます。(もし削除されていたらすみません)

※サンプルでは比較するためにBubbleのFilterで検索するようしていますが、ブログでの説明は省きます。

Dataについて

BubbleのDataを用意しておきましょう。

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上の画像のようなDataを用意しておいてください。
※nosyuとは、当ブログでbosyuさんもどきのサンプルを作成したときの名前です。

シンプルに、募集のタイトル、詳細、募集種別のみとします。

検索画面について

では、検索画面から作成してみましょう。

キーワードを入力したら、結果をRepeating Groupに表示させます。
Dropdownの募集種別はFilterとして検索できるようにしています。
結果一覧の各行をクリックすると、編集画面に遷移するようにします。

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検索するにはデータが必要なので、同じ画面からデータ登録用のポップアップを表示させ、登録できるようにしておきます。

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今回はAlgoliaとBubbleについてなので、Algoliaに関わることのみ説明します。

募集種別

募集種別は、固定で、「お手伝い」「募集」としておきます。

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検索エレメント

「Algolia Search V2.0」プラグインでは、検索用エレメントとして、「Algolia Search」と「Algolia Simple Search」と二つありますが、今回は「Algolia Simple Search」の方を使用します。どちらも検索できますが、微妙に動きが違っていました。
こちらの方がSimpleとついている分、設定できる項目が少ないですがわかりやすかったので、こちらを使います。
ちなみに非表示エレメントです。

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主な設定項目について説明します。

プロパティ名 設定内容
Index Name Algoliaで作成したIndex名を設定します。
ここではHeaderに定数を持たせるようにしていますが、その中身は「test_bubble」です。
Query 検索キーワード
Type of Content 「Algolia Result」 に設定します。
Fields to Retrieve Algoliaのデータ項目名
BubbleのDataと同じ名前にしています。
objectIDはAlgoliaで保持されている一意なキーです。
小文字にしましょう。
ここでの順番は、結果を取得するときに重要になります。
Hits Per Page 1ページに表示する件数
Page 何ページ目を表示するか
未設定の場合、1ページ目になります。ちなみに0オリジンです。
ここでは、検索結果を表示するRepeating GroupにCustomStateに「page」を追加し、それを設定するようにしています。
一覧の下にある「<」、「>」アイコンをクリックするとpageの増減を行うようにします。
Filters フィルターを設定できます。

また、募集種別を選択した場合、ConditionalにFilterを設定します。

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nosyukindは数値なので、nosyukind=Xと設定します。

検索結果の表示

検索結果では、検索件数、結果一覧、ページ遷移のアイコン(前・後)を表示します。

結果はAlgolia Simple SearchエレメントのResultに全て入っています。
検索結果については、ResultにfieldXという項目にListで設定されているので、それをRepeating GroupのData Sourceに設定します。

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ここでは、field1にtitle、field2にdetail、field3にobjectID、field4にnosyukindが設定されるようにしています。
これは、Algolia Simple SearchエレメントのFields to Retrieveに設定されている順番になります。
ちなみにobjectIDは後述しますが、unique idを登録しています。

各項目を取得する場合は、下の画像のように、Current cell's indexから各項目を取得します。 f:id:korokoro-vc:20200713230220p:plain

それぞれ必要なデータをfieldXから同じように取得できます。

その他、Resultには、検索件数やページ数も保持されています。

検索件数はこちら↓

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ページはnbPageが全ページ数、pageが現在のPage番号です。ただし、Page番号は、1からではなく、0から始まるのでご注意ください。

データ登録

検索するにはデータが必要ですよね、ということで、データ登録も同じ画面で登録します(あまりこういう画面設計はしないかもしれませんけど)。

Bubbleで登録したデータをAlgoliaで検索するようにしたいです。 ということはAlgoliaにも登録処理が必要になりますね。

画面は特別なことはないので、登録処理のワークフローをいきなり見てみましょう。

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Step1でNosyuデータを作成しています。
Step2でPluginsの「Algolia - Update Object」アクションを呼びます。 このアクションでAlgoliaの更新処理(新規追加も含む)を行うことができます。

「Algolia - Update Object」の設定内容を詳しく見てみましょう。

プロパティ名 設定内容
Application ID AlgoliaのApplication IDです。
ここではHeaderに定数を持たせるようにしていますが、プラグインの設定画面で設定したApi keyと同じです
Index Name Algoliaで作成したIndex名を設定します。
ここではHeaderに定数を持たせるようにしていますが、その中身は「test_bubble」です。
Object ID Step1で作成したDataのunique id
Object IDはunique idにしましょう。
Content 登録内容をJSON形式で設定します。title、detail、nosyukindです。
nosyukindは数値にしています。名前は小文字にしてください。

これでAlgoliaにも同じデータが登録され、検索できるようになります!!

編集画面について

編集画面は下の画像のようにしています。
検索画面から選択されたNosyuを表示します。

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編集アイコンをクリックすると、以下のようなポップアップを表示し、更新ボタンをクリックすると更新処理を行います。

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削除アイコンをクリックすると、以下のようなポップアップを表示し、削除ボタンをクリックすると削除処理を行います。

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特別な画面ではないですが、更新と削除、BubbleのDBの更新と削除以外にAlgoliaの方も更新と削除が必要になるので、説明していきます。

データ編集

データ編集時のワークフローを見てみましょう。

Step1でPluginsの「Algolia - Update Object」アクションを呼んでいます。 Step2ではNosyuデータの更新をしています。

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Algoliaのデータ更新はデータ登録の時も同じ「Algolia - Update Object」アクションを使いましたが、設定内容はほぼ同じです。
Object IDに更新対象のunique idを設定しています。Object IDが既に存在していれば更新、なければ新規登録処理をしてくれています。

データ削除

データ削除時のワークフローも見てみましょう。

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Step1でPluginsの「Algolia - Delete Object」アクションを呼んでいます。 Step2ではNosyuデータの削除をしています。

プロパティ名 設定内容
Application ID AlgoliaのApplication IDです。
ここではHeaderに定数を持たせるようにしていますが、プラグインの設定画面で設定したApi keyと同じです
Index Name Algoliaで作成したIndex名を設定します。
ここではHeaderに定数を持たせるようにしていますが、その中身は「test_bubble」です。
Object ID 削除対象のObjectIDを設定します。
ここでは、ObjectID=unique idなので、unigue id を設定しています。

Algoliaのデータを削除するには「Algolia - Delete Object」アクションを使用します。設定内容は更新時とあまり変わらないですね。

これでBubbleとAlgoliaの連携がとれるようになりました。

まとめ

Bubble+Algolia、ざっくりとした説明でしたが、いかがでしたでしょうか?

Algoliaは検索に特化しているので、よりよい検索環境を求めるなら、Algoliaを導入することをオススメします。 また、検索の細かい設定はAlgoliaの設定になるので、Algoliaのドキュメントをご覧ください。

ここまで読んでいただきありがとうございました!